今年最後の1本


トヨタ WRC復帰への軌跡 〜ゼロからチームを創り上げた男たち〜

スペシャル番組並みに長く演出的にいかにもな部分もありますが、モノ作りに「グッ」とくる部分がありましたので、今年最後の1本とさせていただきます。

自分も会社員時代いい意味でもわるい意味でも開発部門に所属していたときに、これに近い体験をしたことがありました。

残念ながらそれは自社内ではなく、徳島にある協力会社さんでの体験です。前置きが長く辟易?していたO係長さんでしたが、その係長さんと試作室のスタッフ2名さん及び開発室の方々から、2次元の図面から立体にしたときの感覚を学ばせていただけた次第です。

今でも覚えているのが、初めてお邪魔してから2年ほど経過した時に、その係長さんから「ここまで情熱的な図面を見せられたら、こちらもそれに応えなければならない」というお言葉でした。
結果、その商品群は自分でも納得する完成度に仕上がり、いつもうるさく否定的なコメントしかいただけなかった自社営業のW係長さんから「これなら売れる」と言っていただけたことを今でも忘れることはありません。

残念ながら、その年は新たな自社工場を立ち上げたものの、量産化が上手く軌道に乗せることができず受注に対応できなかった結果となってしまったのです。

つまり、この動画でも述べられている結果を出すには、明確なヴィジョンと建設的なチームワークであり、ひとりや単独セクションだけでは到底成功は成しえないということでした。

しかし、モノ作りの醍醐味と面白さを経験させていただいた徳島の会社さんには、今でも感謝のことばもありません。

それでは、よいお年を。