田舎生まれの田舎育ちにとって、ましてや時間はあってもお金の無い(今もか・・)高校生とくれば、NHKの「軽音楽をあなたに」と「クロスオーバーイレブン」「セッション80」は必聴の番組でした。確か「軽音楽をあなたに」水曜日は、当時クロスオーバーと言われていたジャンルの特集が多く、真剣に聴き入りエアチェック(笑)したものです。聴き出したキッカケは単純、OPとEDに流れるスタッフの「愛しの貴女」と、淡々と解説するDJ(名前は憶えていないものの、検索ではどうやら山本沙由理(チャッピー)女史となってますが、本当かな?ただ印象に残っているのは、担当ラストにかかった曲が、やはり「愛しの貴女」だった事。その後アンリ菅野女史になってから、馴染めず遠ざかっていきました)の話のリズム感が心地よかったのが要因。無理だとは分かっていても、また聴いてみたいものです。

クロスオーバーイレブン」、ナレーションは津嘉山正種氏が切っても切れない印象ですが、高校生当時は清水紘治氏とのこと、意外。この時期、音楽は大きな音量で聴くモノ、と勘違いしていた青二才にとって、この番組は小さな音量で聴く(それにより、高音と中音の繊細さを認識)良さという事を体感するキッカケでもありました。また小倉エージ氏の選曲、絞った音量とシブイナレーション、勘違いした青二才にとっては、そりゃもう・・・。「セッション80」は、確か土曜の20時台に当時の尖がった?ミュージシャンを招いての、それこそセッション。渡辺香津美大村憲司森園勝敏・山岸潤史・奥平伸吾・本多俊之等々だったかなぁ。またまた勘違いした青二才が、聴き入っておりましたとさ。
絶対的に情報量が少なかったあの当時、でも一曲に思う情熱と感動は桁違いだったように思います。それが今では軽く聴き流す始末。iTunesで簡単に編集でき、CD化されていないレコードを、PCに取り込むことのできる便利な現在、あの感動は何処へ・・・。