アーサー・C・クラーク氏が逝去された。これで、近代SFの礎であった三大巨匠(アシモフハインライン)が、この世から全ての存在を消してしまったことになる。が、しかし、小難しい設定には少々弱い小生には、実際楽しんで読めたのは、右回りのハインラインぐらいか。特に「夏への扉」なんか、純だった高校生には感動のラストでした。
一方、そんな気難しいSFより馴染めた作家に、A・バートラム・チャンドラー氏の、「銀河辺境シリーズ」がありました。また加藤直之氏の表紙・挿絵・見開きの構造展開図に中学生の小生は、艶っぽい表現共々心ときめいたものです。
その上、駆動系の名称が「慣性駆動システム」まぁワープ?に準ずるであろう駆動系が「マンシェン駆動システム」と、ちょっと良いじゃん、ってな感じ。それに異次元空間を移動中の通信手段が、精神波通信士というテレパシーで通信する。という件にもミョーに納得。で、いつかはモデルを作りたい、とは思うものの思うだけ・・・。このチャンドラー氏も亡くなった今、シリーズとしての続編が読めないのが、残念でなりません。